除菌関連・感染症対策の
豆知識・雑学BLOG

感染症と「ゾンビ現象」:自然界に潜む驚異の実態

映画やゲームで描かれる「ゾンビ現象」。実は、それに似た現象が自然界で本当に起きていることをご存じでしょうか?

 
その主役は「オフィオコルディケプス菌」というカビの一種。この菌は昆虫に感染し、宿主の行動を操ることで、自身の生存と繁殖を確保します。
 
特にアリやバッタなどに感染することが知られており、感染したアリは菌の指示を受けるかのように植物の高い場所へ移動します。そして、特定の位置で顎を固定し、動けなくなります。その後、菌はアリの体内で増殖し、体外に胞子を放出して新たな宿主を探します。この過程は「ゾンビ化」と呼ばれ、科学者たちを驚かせてきました。
 
この現象は単なる自然界の奇妙な一面にとどまりません。菌が昆虫の神経系を操作して行動を変える仕組みは、寄生生物の進化や感染戦略を解明する重要なヒントとなるからです。また、寄生生物が宿主の行動を変える現象は、人間社会における感染症研究にも新たな視点を提供するかもしれません。
 
この「ゾンビ現象」は、自然の驚異とその精密さを同時に感じさせます。感染症の研究は、地球上の生命が持つ驚くべき仕組みを理解する扉を開くものです。次にゾンビ映画を観るとき、この菌が持つ現実の脅威を思い出してみてください。

【スペイン風邪と「マスクの時代」:100年前のパンデミックが教えること】

こんにちは、デンネツ広報担当です。

 

1918年に世界を襲ったスペイン風邪は、当時の世界人口の約3分の1にあたる5億人が感染したとされています。約5000万~1億人が命を落としたとされるこのパンデミックは、現代にも通じる多くの教訓を残しました。その一つが「マスクの着用」です。

 

当時、医師や公衆衛生当局はウイルスの正体を知らない中で、感染拡大を防ぐ方法を模索していました。その結果、マスクは感染防止策として広く推奨されるようになりました。特にアメリカでは、サンフランシスコやシアトルなどの都市で「マスクの義務化」が導入され、違反者には罰金や逮捕が科されるほど厳格に運用されました。しかし、この対策には強い反発もありました。

 

市民の中には、マスクを不快に感じたり、その効果に懐疑的な人も多く、抗議の声が上がりました。このような背景の中で「反マスク同盟(Anti-Mask League)」という団体が結成され、集会を開いてマスク義務の廃止を訴えました。興味深いことに、こうした反発は100年以上前にも存在していたのです。

 

スペイン風邪の流行が収束した後、マスク義務は解除され、感染沈静化とともに社会も平静を取り戻しました。しかし、マスクの着用がパンデミック収束に一定の役割を果たしたことは間違いありません。この経験は現代の感染症対策にも大きな影響を与えています。

 

マスクが日常生活の一部となった2020年代の私たちにとって、この100年前の歴史は、科学的根拠に基づく対策の重要性を改めて思い起こさせてくれるのではないでしょうか。


                            

なぜご飯は保温しても腐らない?炊飯器の温度管理に隠された理由

こんにちは、デンネツ広報担当です。

気温が低くなってきて、暖かい食べ物や飲み物が一層美味しく感じられる季節がやってきました。

 

食べ物の温度に関して言えば、通常、冷凍など冷たい食品は腐敗しにくく、常温から温かい食べ物は傷みやすいと言われています。そのため、多くの食品は冷凍・冷蔵保存され、高温で再加熱して雑菌を死滅させることが一般的です。

 

しかし、私たち日本人が最も日常的に口にすると言える「ご飯」はどうでしょうか?

 

冷凍や冷蔵で保存することもありますが、炊きたてのご飯を炊飯器の保温機能でしばらく保つことも日常的で、他の食べ物のように高温で煮たり焼いたりしなくてもそのまま美味しく食べることができます。

 

ではなぜ、ご飯は温かいままでも比較的長時間保存できるのでしょうか?

 

その答えは、炊飯器の「保温温度」にあります。

 

雑菌が最も繁殖しやすいのは30~40度の範囲ですが、多くの炊飯器ではこれを避け、60~70度で保温します。この温度帯では雑菌の繁殖が抑えられるため、ご飯は短時間であれば炊飯器の保温状態でも安全に保存できるのです。

 

ただし、炊飯器の保温は100度の加熱(沸騰状態)ではないため、蓋の開閉で外から雑菌が入り込む可能性もあります。炊飯器は安全と過信せず、ご飯はできるだけ早く食べる、もしくは冷蔵や冷凍で保存しましょう!

洗わない方が良い食材とは?意外な食材とその理由

食材を調理する前に洗うことは、一般的に衛生的だと考えられています。

しかし、いくつかの食材については、逆に洗わない方が安全で美味しく調理できる場合があります。

今回は、そんな「洗ってはいけない食材」とその理由についてご紹介します。

 

1. 生肉類(特に鶏肉)

多くの人は、生肉を洗うことで表面の汚れや細菌を取り除こうとしますが、これは避けたほうがよい行為です。理由は、生肉を洗うことで飛び散る水滴により、台所や調理器具に細菌が広がる可能性があるためです。この現象を「クロスコンタミネーション(交差汚染)」といいます。細菌が水滴を通じて広がり、他の食品や調理台に付着してしまうため、衛生上のリスクが生じます。

解決策として、生肉は十分に加熱することで細菌を除去できます。例えば、鶏肉は内部温度が75°C以上になるまでしっかりと火を通すことが必要です。したがって、洗わずにそのまま調理し、加熱を徹底することが重要です。

 

2. きのこ類

きのこ、特にマッシュルームやシイタケなどは、水を吸収しやすい特性があります。洗うことで、きのこが水を吸い込んでしまい、調理中に水っぽくなり、風味や食感が損なわれることがあります。そのため、きのこの表面に付いた汚れは、乾いた布やペーパータオルで軽く拭き取るのがおすすめです。

こうすることで、きのこの本来の風味をしっかりと楽しむことができます。

 

3. パスタや麺類(茹でる前)

パスタや麺類を茹でる前に洗ってしまうと、表面に付着しているデンプンが流れ落ちてしまいます。このデンプンは、ソースがパスタや麺にしっかりと絡むために重要な役割を果たします。そのため、パスタを洗うと、ソースが滑り落ちやすくなり、料理全体の一体感が失われる可能性があります。

茹でた後も、パスタを洗わずにそのまま調理し、すぐにソースと絡めることで、より美味しいパスタ料理を楽しむことができます。

4. 卵

一部の国では、卵の殻に保護膜が施されています。この保護膜は、外部からの細菌の侵入を防ぐ役割を持っています。卵を洗うと、この保護膜が失われ、細菌が殻を通じて内部に侵入しやすくなります。そのため、スーパーで購入した卵は洗わずにそのまま使用するのが安全です。

調理前に卵を割る際、外側が汚れている場合には布やペーパーで軽く拭き取るだけで十分です。

 

食材を洗うことが必ずしも正しいとは限りません。

今回紹介した生肉、きのこ、パスタ、卵などは、洗わない方が安全で美味しく調理できることがわかります。調理時には、それぞれの食材に合った扱い方を心がけ、より美味しい料理を作りましょう。

ハトとの接触に注意を:妊婦や免疫力低下の方に潜む感染症リスク

街中や公園でよく見かけ、平和の象徴とも言われる、とても身近な存在の「ハト」。

しかし感染症の観点で見ると、妊婦や免疫力が低下している人には特に注意が必要です。

 

ハトが媒介する感染症のひとつに「オウム病」(クラミジア・シッタシ)という病気があります。この菌は、鳥類から人に感染することがわかっています。

妊婦に感染した場合、重症化する恐れがある大変危険な感染症です。過去には妊婦がオウム病で亡くなった例も報告されているため、妊娠中は公園などハトが集まる場所を避けるようにすすめられています。

 

また、「トキソプラズマ症」といわれる病気もあります。トキソプラズマという寄生虫による感染症で、野生のハトが感染していることが多く、引っかかれたり、つつかれたりした場合に感染するリスクがあります。

このトキソプラズマは、特に妊婦が感染すると、胎児に奇形などのリスクをもたらすため、妊娠中はハトに近づかない方が良いとされています。

 

さらに、ハトのフンには「クリプトコッカス症」や「ヒストプラズマ症」という病気を引き起こす真菌が含まれることがあります。

クリプトコッカスは、免疫力が低下している人が感染すると全身に広がるうえ、とりわけ脳に障害を引き起こすことがあり、最悪の場合、命に関わることもあります。

HIV陽性者や手術後の抗がん剤治療を受けている患者など免疫力の低い状態の人は悪化しやすく、感染すると長期にわたる強力な抗真菌薬治療が必要となり、副作用という別のリスクも高まります。

 

このように、ハトはかわいい反面、感染症を媒介する恐れもある生き物です。

妊娠中の人や免疫が弱い状態にある人は、公園や神社などハトが集まる場所を避けることが推奨されています。しかし、上記に当てはまらない人でも感染の可能性はあります。

多くの人がハトに関連する感染症のリスクを理解し、ハトにエサを与えないなど、あらかじめ感染対策を講じることが大切です。

麻疹(はしか)の感染拡大に注意!東京都で10人目の感染者

東京都は、「都内在住の40代女性が麻疹に感染した」というニュースを発表しました。

今年に入って都内で報告された麻疹感染者はこれで10人目となり、感染の拡大が懸念されています。

この女性は10月12日から発熱や発疹、咳などの症状が現れ、17日に医療機関を受診した際に麻疹と診断されました。彼女は今月11日から15日にかけて足立区の飲食店「バーミヤン足立保塚店」を訪れており、来店者への感染リスクが考えられることから、東京都は該当する期間に店を訪れた方へ注意を呼びかけています。

 

<麻疹とは?>

麻疹は非常に高い感染力を持つウイルス性の感染症で、空気感染するのが特徴です。免疫がない人は、感染者と同じ空間にいるだけで90%以上の確率で感染する危険があります。麻疹に感染すると、肺炎や脳炎などの重い合併症を引き起こす可能性があり、特に乳幼児や免疫が低下している人にとっては命に関わるリスクが伴います。

 

<感染拡大防止への呼びかけ>

東京都は、感染の疑いがある場合は事前に医療機関に連絡し、受診時には公共交通機関の利用を避けるよう都民に呼びかけています。また、今回の飲食店情報を公開し、感染拡大防止に努めています。

 

<麻疹予防のために>

麻疹はワクチンで予防可能です。しかし、感染が広がるとワクチンを接種できない乳幼児や免疫の低い人々が危険にさらされるため、集団感染を防ぐための対策が重要です。

冬に風邪が流行する理由とは?鼻粘膜が持つ驚きの防御機能

こんにちは、デンネツ広報担当です。

朝晩と一気に冷えるようになったこの頃、もうすぐ冬がやってくることを感じますね。 

寒い季節になると、毎年インフルエンザや風邪が流行し体調を崩す方が増えます。しかし、その原因は完全には解明されていませんでした。

 

最近の研究で、「細胞外小胞(=EV)」が上気道感染に重要な役割を果たしていることがわかってきました。EVとは、細胞が放出する微小な粒子で、遺伝子やタンパク質などを含み、主に細胞間の情報伝達に使われる小胞の総称です。

 

鼻粘膜が病原体を検知すると、EVを大量に分泌し、体内に侵入しようとするウイルスに抵抗します。EVは、ウイルスが細胞に取り付くための受容体をもっており、ウイルスはそれを細胞と誤認して取り付きます。しかし、EVにはウイルスが増殖するために必要な機能がないので、ウイルスは増えることができずに死滅します。

 

つまり、鼻粘膜はEVを使ってウイルスを排除し、自身を守っているのです。加えてEV自体も抗ウイルス作用を持つタンパク質やmiRNAを含んでいます。

 

驚くことに、鼻の温度が5℃下がると分泌されるEVの量が約40%も減少し、その結果、鼻粘膜の抗ウイルス機能が低下することも確認されました。このことは、寒い季節に風邪やインフルエンザが流行する理由の一つと考えられています。

 

鼻の温度を暖かく保つと、感染症予防の効果が期待できるかもしれません。「頭寒足熱」という言葉がありますが、鼻は暖かくしておくのが良さそうです。

 

これらのウイルス感染症は、北半球・南半球それぞれ寒い時期に、交互に勢力を増しながら、毎年猛威をふるい続けています。

 

寒暖差で体調を崩しやすいこの時期は、より一層体調に気をつけて、睡眠不足や不摂生による免疫力低下を予防しましょう。


子どもから妊婦まで影響するりんご病とは?

頬が赤くなるのが特徴で「りんご病」と呼ばれる感染症「伝染性紅斑(こうはん)」。

子どもがかかる病気というイメージがありますが、免疫を持たない妊婦が感染すると、流産・死産の原因になりやすくなる怖い感染症です。

最近では青森、神奈川、東京、埼玉、千葉などの首都圏で患者が増加傾向にあり、注意が必要です。

 

伝染性紅斑は『ヒトパルボウイルスB19』というウイルスが原因で、主に5〜9歳の子どもが感染しますが、成人も罹患することがあります。

感染経路は飛沫感染や接触感染で、10〜20日の潜伏期間の後、特徴的な頬の赤い発疹が現れます。

 

成人が感染すると関節痛や頭痛などの症状が多く、時には歩行困難になることもありますが、通常は自然に回復します。厄介なのが、感染のピークは発疹が出る前であり、この時期ウイルスの排泄量が最も多くなります。そのため知らないうちに感染していて、他の人に伝染させてしまう恐れがあります。

 

前述のとおり、特に妊婦が感染すると胎児に影響を及ぼすリスクが高く、胎児水腫や流産を引き起こすことがあります。妊娠初期の感染が最も危険とされますが、後期でも油断はできない病気です。

 

さらに、この病には、ワクチンや特効薬はなく対症療法しかありません。

 

外出後、食事の前、トイレの後などには手洗いを徹底する、食器の共有を避ける、人混みなど感染リスクの高まる場所ではマスクをするなど、日頃の感染予防策が非常に大切です。

この時期は秋バテに注意!? 秋の味覚で免疫キープ!


こんにちは、デンネツ広報担当です。

猛暑も落ち着き、夜は涼しくなってきたのに、なんだか最近だるい…と思ったことはありませんか?

もしかしたらそれは、「秋バテ」かもしれません。

 

「秋バテ」とは、言葉の通り、「夏バテ」に似た、体がだるい、疲れが取れずやる気が出ない、食欲が出ないなどの症状のことを指します。

夏の間の冷房や冷たい物の取りすぎによる自律神経の乱れに加え、秋の寒暖差や長雨などの低気圧の影響が原因で、起きてしまうようです。

 

秋バテには旬の食材をいただくことがおすすめです。旬の食材には、その季節のトラブルに対応した働きがたくさん詰まっています。秋バテ予防にピッタリな旬の食材をご紹介します。

 

・山芋

山芋には、でんぷん分解酵素や食物繊維などの多くの健康成分が含まれています。ビタミンB1、ビタミンC、カルシウム、カリウムなどが豊富です。また、タンパク質の分解を助けるため、免疫細胞に必要なタンパク質の吸収力を高めてくれます。

 

・サツマイモ

秋の味覚の代表といえばサツマイモ。サツマイモの栄養成分の最大の特徴は豊富な食物繊維で、整腸作用があります。りんごの約5倍以上ものビタミンCも含まれ、美容と健康に働きかけ、ストレスに対する抵抗力を高める効果が期待できます。

 

・かぶ

秋に旬を迎えるかぶですが、ビタミンCやカリウム、消化酵素であるアミラーゼなどを含んでいます。アミラーゼは生活習慣病や感染症の予防、美肌効果など多岐に渡る効果が期待されています。

 

・にんじん

にんじんは、「カロテン」の語源となるほどβ-カロテンが豊富に含まれ、動脈硬化の予防や免疫力の向上、目や肌の健康維持などの効果が期待できます。また、にんじんに含まれるカリウムには体内の余計な塩分を排出する働きがあり、血液の循環を良くします。

 

・シイタケ

シイタケは日本を代表する栽培キノコで、ウイルス性の病気に対して抗体を持つ免疫作用があり、風邪の予防にも役立ちます。含まれるビタミンDは、カルシウムと一緒に食べることで骨粗しょう症の予防にも効果的です。

秋の味覚を食べて免疫力を上げ、秋バテを解消&予防しましょう!

気になる飲食店の衛生管理…「HACCP(ハサップ)」ってご存知ですか?

こんにちは、デンネツ広報担当です。

 

最近、飲食店の食中毒事件や衛生管理の問題が話題になることが多いですね。

 

夏の猛暑により食材が傷みやすくなるなど、理由はさまざまですが、ニュースのたびに、より清潔な飲食店で食事をしたいという思いになります。

 

しかし、いくら客席が清潔であっても、調理をしているキッチンの様子は、私たち消費者からは見ることができません。

 

そんな飲食店の衛生管理の基準となる手法を「HACCP(ハサップ)」と言います。

 

HACCPとは、お店がお客さまに安全・安心な食品を提供するため、衛生管理の方法を計画して毎日実行し記録に残すことでお店の衛生管理を「見える化」する取り組みです。

 

HACCPを「導入する」とは、HACCPの考え方にのっとった取り組みを行うことそのものを指していますが、その取り組みが「客観的に見て」妥当なものかどうかを示す「認証」の制度も存在します。

 

HACCPの認証とは、自治体や業界団体が行う適合証明とは異なり、第三者機関による審査を受けて「仕組みとしてCodex HACCPの基準に則り、HACCPに基づいた衛生管理をしている」と客観的に認めてもらうことを表します。

 

認証を受けた飲食店や商品はその表示がなされていることが多いため、店選びや商品選びの際に参考にしてみてください。

 

ちなみに、弊社の製品「デンネツ殺菌エアータオル」は、HACCP対応システムの構築に役立っています。

【唾液が感染症を防ぐ?!唾液パワーの秘密】

こんにちは、デンネツ広報担当です。

 

唾液量が多いことは、虫歯や口臭など口内環境がよくなるだけではなく、体の健康も守ってくれるとされています。

唾液中には、免疫力を高めるIgA抗体や、粘膜を保護し口腔内を潤滑する成分であるムチンが含まれています。このムチンは動物性の成分で、植物の粘性成分とは異なるものです。
ムチンの働きにより、唾液は感染症予防や健康維持に貢献しています。また、肌の若さを保ったり脳の老化を抑えるなど、様々な役割を持っています。

唾液量が減り、自浄作用が弱ると、いろいろな病気を呼び寄せる原因につながります。

唾液力を高めるには、日々の生活習慣の改善が必要不可欠です。

以下の習慣を身につけるようにしましょう。

 

・こまめに水分を取る

 利尿作用のあるお茶やコーヒーではなく、コップ1杯の水が◎。

 

・主食はパンや麺より、ごはんがおすすめ

 食事中、人は一番唾液を分泌します。ご飯をしっかり噛んで食べれば、唾液の力を高められます。

 

・朝のハミガキは朝食後ではなく、起きてすぐ磨く

 寝ている間は唾液量が減り、口内の雑菌が増えます。ハミガキは朝食後ではなく、朝起きてすぐにしましょう。

 

・乳酸菌を含む食品を日常にとりいれる

 乳酸菌は唾液の中のIgA分泌をうながすため、感染症を予防したい時期にぴったり。

 日常的に食べることが重要です。

 

日頃から口腔ケアを行い、唾液のパワーで感染症に負けないようにしましょう!

ハンドドライヤーは本当に危険?コロナ禍で揺れた衛生製品


こんにちは、デンネツ広報担当です。

 

コロナ明けから徐々に規制が解け、ほとんどの施設で再稼働されたハンドドライヤー。新型コロナウイルス感染症が流行した当時、ハンドドライヤーの使用禁止が唱えられ、ハンドドライヤー業界は大きな打撃を受けました。

使用することで感染リスクが高くなることはないにも関わらず、どうして規制されていたのか、皆様はご存知でしょうか?

 

各業界団体が2020年5月以降に作成した、当時の感染防止ガイドラインでは、スーパーやレストラン、ホテルなどの多くの施設でハンドドライヤーの使用が禁止されました。そのため、ハンドドライヤーの売上は例年の1割ほどにまで急激に減少しました。

 

この状況に対し、世界保健機関(WHO)はハンドドライヤーの使用を推奨しており、特に感染拡大につながるリスクが高いとは考えていませんでした。

また、ハンドドライヤーの使用禁止を採用しているのは、日本だけであることも問題視していました。

国内メーカーは、ハンドドライヤーの使用に関する実験を行い、その結果「感染拡大のリスクは極めて低い」ことを証明しました。この実験結果はインターネット上で公開され、多くの人に共有されましたが、業界団体の大半はガイドラインを変更することなくハンドドライヤーの使用を制限し続けました。

 

2022年10月、日本はようやく「ハンドドライヤーは使用可能」という見解を公表し、これによりガイドラインは改定されました。しかし、現実では多くのトイレで「使用禁止」の貼り紙が残され続け、結局、実際にこれらが撤去されるのは2023年5月ごろ。新型コロナウイルスの感染症法上の位置づけが変更されるまで待たなければなりませんでした。

 

「多くの人が使用するため不潔だから」「水が飛散することによってウイルスが飛びそうだから」というイメージが先行し、国から一度でも『危険』とみなされると科学的な証明さえも関係なくなってしまう。

イメージだけで規制されたハンドドライヤーの代償は、あまりに大きいものでした。

暑い日の必需品!麦茶を安全に作るポイント

こんにちは、デンネツ広報担当です。

9月に入っても気温30度を越す暑い日が続き、冷たい飲料がまだ手放せない時期です。

 

夏に家庭で作る、冷たい飲みもののひとつといえば・・・「麦茶」。

皆さんのご家庭では、どのように麦茶を作っているのでしょうか?

 

通常はパックによる「水出し」と「煮出し」の方法がありますが、最近は、待っているだけで簡単という理由から水出しをする家庭が増えているそうです。

 

麦茶を作る時は、大抵一度に大量に作るケースが一般的です。しかし、その分衛生管理には気をつけなければなりません。

環境や条件により、菌の繁殖が起こりやすいからです。

 

<衛生管理のポイント>

・冷蔵庫で保存する

 水出しでも煮出しでも同じです。菌の増殖を大幅に遅らせることができます。

・使用容器の除菌

 繰り返し使う容器(本体、フタ、パッキン)は、麦茶を入れる前に、熱湯やキッチン漂白剤などでしっかり除菌。これにより菌の侵入を防げます。

・煮出しする場合は速やかに冷やす

 煮出して麦茶を作る時は、氷で急速に冷やすなど、菌が増えやすい(暖かい)温度の時間を短くするのが良いです。

 

体を冷やし、ほてりを取ると言われる大麦で作られている麦茶。

ノンカフェインで、利尿作用もあり、夏の水分・ミネラル補給もできて熱中症予防に効果的な飲みものですが、菌が繁殖してしまうとかえって体調を悪くしてしまいます。

作ったら消毒した容器に入れ、冷蔵庫で保存しつつ、できるだけ2~3日で飲みきってしまうことが大切です。

 

まだまだ暑さが続く季節、身体にも良いと言われる麦茶をたっぷり飲んで、健康的に過ごしましょう。

帯状疱疹患者が増加中!その理由は?

こんにちは、デンネツ広報担当です。

 

近年、帯状疱疹の増加が報告されています。これは水ぼうそうの患者が激減したことが一因とされています。

水ぼうそうのワクチン接種により、ウイルスに接触する機会が減り、免疫が弱まっている可能性が指摘されています。

 

帯状疱疹は、水痘-帯状疱疹ウイルスが再活性化することで発症します。水痘(水ぼうそう)に感染した人は、治癒後も体内の神経節にウイルスが潜伏し、加齢やストレス、免疫力の低下で再活性化する事例があります。また、この病気は特に50歳以上で発症率が高まりますが、10代後半でも発症することもあるようです。

 

帯状疱疹の症状は、実際の皮膚症状がでる数日前、体の片側への痛みやかゆみ・違和感から始まります。その後、水疱状の発疹が3〜5日間続き、かさぶたになるまでに10〜15日かかります。発疹が治った後も、帯状疱疹後神経痛が長く続き、日常生活に支障をきたす場合があります。

 

どの世代であっても発症のリスクはあり、年齢に関係なく注意がもちろん必要ですが、

50歳以上の世代には、帯状疱疹予防のワクチンが2種用意されています。

 

どちらも任意接種のワクチンですが、気になる方は副作用などをきちんと調べた上で、予防接種に行くことをおすすめします。

止まらない流行!マイコプラズマ肺炎とは

今年7月に入ってから増加が続いている「マイコプラズマ肺炎」。

過去5年間の同時期と比較してもかなり多くなっています。

 

◆マイコプラズマ肺炎とは?

マイコプラズマ肺炎は、「肺炎マイコプラズマ」という細菌に感染することによって起こる感染症です。

小児や若い人の肺炎の原因として挙げられることが多いですが、成人者の感染報告もあります。

マイコプラズマ肺炎は1年を通じて感染リスクが高いため、注意が必要な病気です。

 

◆症状は?

発熱や全身のけん怠感(だるさ)、頭痛、たんを伴わない咳などの症状がみられます。咳は熱が下がったあとも3〜4週間程度、長期にわたって続くのが特徴です。一部の人は肺炎に至るなど、重症化することもあります。

 

◆感染経路は?

飛沫感染が多く、患者のせきの飛沫を吸いこんだり、患者と身近で接触したりすることにより感染すると言われています。

 

近年は、抗菌薬の効かない「耐性菌」が増えてきています。特にせきが出る場合は、マスクをする、人混みを避けるなど、他の人にうつさないように気をつけましょう。

 

また、症状の疑いが出た時は、速やかに医療機関で診察を受けるようにしましょう。

備蓄しておくべき災害時の衛生用品

こんにちは、デンネツ広報担当です。

 




最近何かと話題になる地震、皆様のお住まいの地域で影響はないでしょうか?

南海トラフ地震の予測が気象庁から出たこともあり、水や米、その他防災グッズが品薄となる状態が続いているそうです。

 

食料や衣服などに気を取られがちですが、災害時の衛生グッズの用意は万全でしょうか?

津波による土壌汚染や避難場所での感染症蔓延など、災害時には衛生対策も十分気をつける必要があります。

今回はそんな時に役立つ、備蓄しておくべき災害時の衛生用品を紹介します。

 

〈1.非常用トイレ〉

災害時は水道管の破損などによって断水し、トイレで排泄物を流せない恐れがあります。

非常用トイレは、ポリ袋を便器にセットして、使用後に排泄物を固め、ゴミとして廃棄できるタイプが一般的です。災害時のトイレの備蓄は経済産業省によると1人あたり35回分(7日分)が目安であるとされています。

例えば4人家族であれば、最低でも140枚以上の備蓄が必要です。

かさばらないものですので、万が一に備え、余剰分も持っておくのもおすすめです。

 

〈2.ティッシュ・トイレットペーパー〉

新型コロナウイルス感染症が流行した当初、ティッシュやトイレットペーパーの買い占めにより、入手困難な状況が続きました。

布切れなど使用済みのものを洗わずに再利用するのは、衛生上おすすめできません。普段から一定数を備蓄しておけば、不測の事態に対処することができます。

ほかにも、ウェットティッシュがあると、水を使えないときに便利です。フェイスシートやボディシートは洗顔や入浴できないとき、表面の汚れを落として清潔にしてくれます。

 

〈3.生理用ナプキン〉

能登半島地震などでは配給が後回しにされたり、1日に1、2個しか配給がないといった話が多く聞かれました。人によって一度に使用するナプキンの枚数にも個人差がありますが、2〜3時間おきに取り替え、1日7枚程度を消費すると考えると、35枚〜42枚程度は用意しておくと安心です。ナプキンは吸水性に優れるため、生理時以外にも怪我の応急処置など、さまざまな場所で活躍する場合があります。そんなに使わない!という方でも、避難時に支障の出ない範囲で多めに持っておくとベストです。

 

〈4.歯磨きシート〉

歯磨きなのにシート?と思われた方もいるかもしれません。普段歯磨きは歯ブラシと歯磨き粉を使い、水で口をゆすぐというやり方が一般的かと思います。しかし災害時にはその水が貴重となります。できる限り水を使用せずに生活するため、歯磨きはシート状のものを備蓄しておくと便利です。3年程度備蓄でき、旅行時や人と会う前にも使用できる便利なアイテムです。

 

いかがでしょうか?

災害時の備蓄はさまざまなメディアで取り上げられていますが、その必要な数などは詳細が記されていないことも多いです。

「せっかく用意したのに全然足りない」といったこと普段から、数量も想定した防災の準備をし、万が一に備えておきましょう。

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