蚊が原因の感染症対策に蚊を放つ!?ブラジルの感染症対策が面白い!
前回ご紹介した、蚊を媒介する感染症「デング熱」。
特に感染症が広がっている南米のブラジルでは、今年入ってからの死者が1,400人を超え、これまでで最も多くなっています。
現地では感染症拡大を防ぐ取り組みとして、なんとその原因である「蚊」を大量に放つという対策が本格化しています。
放つ蚊は、デング熱ウイルスの増殖を抑える効果がある「ボルバキア」という細菌に人工的に感染させた蚊です。
ボルバキアを持った蚊と持たない蚊との間で誕生する蚊も同じ効果が受け継がれるため、デング熱の感染を大幅に減らす対策として期待されています。
蚊が原因となる感染症防止のために、あえて蚊を増やすようなことをするというのが面白い発想ですよね。
デング熱は蚊を媒介とし、感染すると高熱や激しい頭痛、筋肉や関節の痛みなどを引き起こす感染症です。
デング熱の日本での感染の可能性は極めて低いですが、蚊を媒介とする感染症は日本国内でも多く報告されています。
暖かくなり、蚊が発生しやすくなるこの季節。
蚊に刺されないよう虫除けスプレーの使用や服で肌を露出しないようにするなどし、感染症の流行っている地域へ行った後は、自分の体調を細かくチェックすることが大切です。