除菌関連・感染症対策の
豆知識・雑学BLOG

治りにくい疫病が生まれるのは薬の飲み残し!?

7月に入り、気温が一気に高くなりました。
急な気温の変化とコロナ規制の緩和もあり、体調を崩し病院にかかる方が増えています。

 

そんな病院でもらう薬、実際飲み切る前に体調が回復することが多いですし、
次に体調が悪くなった時に使おうと余った薬を保管していたりしませんか?

 

薬は「処方された量をしっかりと飲み切ること」がとても重要なのです。
これには病気をしっかりと治すためだけでなく、なんと間接的に新型の感染症を増やさないようにすることにもつながります。

 

そもそも抗菌薬とは、細菌を壊したり、増殖を抑えたりする薬のことです。
我々が薬をちゃんと飲み切らないことで、殻の中にいる細菌が死滅せず、残った細菌は薬への耐性、『薬剤耐性』をつけ、繁殖していきます。

 

薬剤耐性とは、薬の不適切な使用などにより、抗菌薬が効きにくくなる、または効かなくなることです。
医師や薬剤師から指示された薬の服用数を守らない、症状が良くなったから指示のあった日数より前に薬の服用をやめるなど服用期間や量を守らないと、薬を服用しても体内の細菌を十分に死滅させることができず、生き残った細菌は、薬剤耐性を持つ「薬剤耐性菌」となることがあります。

 

薬剤耐性菌が体内に生まれてしまうと、抗菌薬が効きづらく、本来軽症で回復できるはずの感染症の治療が難しくなります。そうなるとさらに重症化してしまう可能性が高まります。

 

夏風邪が徐々に流行り始めているこの時期。
病院にかかった際には、処方された薬をきちんと飲み切るようにしましょう!

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