水俣病は感染症?――公害病についてご存じですか

こんにちは、デンネツ広報担当です。
先日、ある地域で配布されたカレンダーに「水俣病は感染症」と誤って記載されていたことが話題となりました。
水俣病は、かつて熊本県水俣市周辺で発生した日本の代表的な公害病のひとつです。
授業で耳にしたことがあるという方も多いかもしれませんが、どのような病気だったか、覚えていますか?
これは、工場から排出された有機水銀が海に流れ込み、それを体内に取り込んだ魚や貝を人が食べたことで発症した病気です。人から人へ感染することはありません。
当時、水俣病の患者やその家族は、「うつる病気ではないか」という誤解や偏見に長い間苦しめられていました。
現在では、当時のような有機水銀による深刻な健康被害が発生する可能性はほとんどないとされています。
それでも、水俣病の歴史を正しく理解することは、誤解を防ぎ、同じような公害を再び起こさないために重要です。
病気や公害に対する正しい知識を持つこと。それが、未来の健康と環境を守る第一歩になりますね。