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子どもから妊婦まで影響するりんご病とは?

頬が赤くなるのが特徴で「りんご病」と呼ばれる感染症「伝染性紅斑(こうはん)」。

子どもがかかる病気というイメージがありますが、免疫を持たない妊婦が感染すると、流産・死産の原因になりやすくなる怖い感染症です。

最近では青森、神奈川、東京、埼玉、千葉などの首都圏で患者が増加傾向にあり、注意が必要です。

 

伝染性紅斑は『ヒトパルボウイルスB19』というウイルスが原因で、主に5〜9歳の子どもが感染しますが、成人も罹患することがあります。

感染経路は飛沫感染や接触感染で、10〜20日の潜伏期間の後、特徴的な頬の赤い発疹が現れます。

 

成人が感染すると関節痛や頭痛などの症状が多く、時には歩行困難になることもありますが、通常は自然に回復します。厄介なのが、感染のピークは発疹が出る前であり、この時期ウイルスの排泄量が最も多くなります。そのため知らないうちに感染していて、他の人に伝染させてしまう恐れがあります。

 

前述のとおり、特に妊婦が感染すると胎児に影響を及ぼすリスクが高く、胎児水腫や流産を引き起こすことがあります。妊娠初期の感染が最も危険とされますが、後期でも油断はできない病気です。

 

さらに、この病には、ワクチンや特効薬はなく対症療法しかありません。

 

外出後、食事の前、トイレの後などには手洗いを徹底する、食器の共有を避ける、人混みなど感染リスクの高まる場所ではマスクをするなど、日頃の感染予防策が非常に大切です。

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