メタノールとエタノールの違い
こんにちは、デンネツ広報担当です。
手の消毒から掃除まで、身の回りの衛生を保つために多用される「アルコール」。
一概にアルコールと言っても、種類が存在するのはご存知でしょうか?
アルコールの中でも、消毒に使うのは「エタノール(エチルアルコール)」と呼ばれるものです。
エタノールは通常の消毒には有効な薬剤ですが、怪我をしているところや目などの粘膜がある部位の消毒には使えません。また、スプレータイプのエタノールは、目に入る危険や引火して火災が発生したりする恐れがあるので、使用に注意が必要です。
消毒用のエタノールの濃度は70~80%が最適です。
50%以上の濃度だと、1分間程度で新型コロナウイルスの感染性を失わせる(不活性化させる)と言われています。
濃度が100%に近づきすぎたり、65%以下になったりすると殺菌効果は低下する特性があります。
そして、同じアルコールでも、気をつけなければならないのが「メタノール(メチルアルコール)」です。
特に「燃料用アルコール」として販売されているメタノール(メチルアルコール)は、絶対に消毒には使ってはいけません。
エタノールは体内に入ると最終的に無害な酢酸に変化しますが、メタノールは体内に入るとギ酸に変化します。
ギ酸には体内の組織を壊すはたらきがあり、特に視神経を傷つけて失明してしまう恐れがあります。
『目散る(メチル)アルコール』とも呼ばれることがあるほど危険な薬剤です。
通常、メタノールとエタノールは一緒に販売されていることはありませんが、同じアルコールであり非常によく似た名称です。
「メタノール」を勘違いして「エタノール」のように扱ってしまうことのないよう、使用用途と名称をしっかりと読んで使用することが大切です。