ペットから感染する感染症
こんにちは、デンネツ広報担当です。
感染症には人間に感染しないものや、逆に人間には感染するがペットたちには害のない感染症などが多くあります。
しかし、野生の動物だけでなく、飼育しているペットから感染症が移ってしまう可能性もあることをご存知でしょうか?
今回はペットなど動物から感染する代表的な感染症をまとめてご紹介します。
●Q熱
Q熱という病名は、「Query fever=不明熱」に由来しており、1935年にオーストラリアで原因不明の熱性疾患として初めて報告されました。ペットの猫を介した感染が発見されており、ごく稀に、未殺菌の乳製品を飲食することによっても感染します。
●サルモネラ症
乳児を含む子どもがカメに触ったことを原因とする、サルモネラ症の集団発生が、アメリカ国内で発生しています。
サルモネラ症を発症すると、胃腸炎症状を起こしたり、まれに菌血症や髄膜炎等の重篤な症状を引き起こす場合があり、注意が必要です。
●オウム病(クラミジア)
鳥へエサを口移しで与えたり、排泄物に含まれる菌を吸込むことにより感染します。
感染するとインフルエンザのような症状が現れます。鳥を飼っている場合に、重いかぜの症状を感じたら、病院で受診する際にその旨を医師に伝えてください。
●パスツレラ症(細菌)
いつも身近にいるイヌやネコなどの口の中に普通に見られる細菌です。咬まれたり、ひっかかれた傷口から感染します。通常は、赤く腫れるだけの軽症ですが、傷が深いと骨髄炎を起こすこともあります。ペットから外傷を受けた時は傷口を消毒することで対策できます。
●トキソプラズマ症(寄生虫)
ネコなどの糞に紛れているトキソプラズマ原虫の感染によっておこる病気です。
妊婦がトキソプラズマ原虫に感染した場合、胎児が失明するなどの影響が出る恐れがあるので注意が必要です。飼育環境を清潔にし、糞便を適切に処理してください。
染症は人間同士だけでなく、ペットなど動物との間でも起こりうるものです。 医療機関を受診する際は、ペットの飼育や動物の健康状態、接触状況についても医師に伝えるようにしましょう。