もしも今、人が倒れたら・・・コロナ禍後の救命処置は?
7月1日は「AEDの日」。
平成16年7月1日にAED(「自動体外式除細動器」)の市民使用が認められたことから決められました。
コロナ禍後の今、目の前で人が倒れてしまったら…?
今回はコロナ禍後の心肺蘇生方法の手順をお伝えします。
対象者の心肺蘇生時は、たとえ人工呼吸を行わなかったとしても、エアロゾル(ウイルスなどを含む微粒子が浮遊した空気)が発生し、吸い込んでしまう可能性があります。
心停止傷病者にも、もしもの感染の疑いがあるものとして対応しましょう。
[救命処置の手順]
(1)周囲の安全を確認
(2)胸と腹部の動きを見て、呼吸や反応(意識)を確認
このとき傷病者との顔の距離はあまり近すぎないようにします。
(3)119番通報とAEDの手配
(4)呼吸を観察
(5)胸骨を圧迫する
エアロゾルの飛散を防ぐため、圧迫開始前にハンカチやタオルなどを傷病者の鼻と口にかぶせます。マスクや衣服などでも代用できます。
(6)胸骨の圧迫を繰り返す
人工呼吸は行わず、1分間に100〜120回のテンポで胸骨圧迫を30回以上続けます。(子どもへの人工呼吸は、その必要性が比較的高く、技術と意思がある場合に実施)
(7)AEDを使用する
(8)4〜7を繰り返し、心肺蘇生を続ける
心肺蘇生といえば、漫画などの影響で人工呼吸をイメージしがちですが、新型コロナウイルス流行後の現在は、あまり推奨されていません。
また、AEDは特に女性への使用で躊躇される方も多いと思います。しかしながら、AEDを素肌に直接貼ることができれば服を完全に脱衣させる必要もなく、下着による感電の心配もありません。妊娠中の方に対してもAEDの対処方法は変わりません。
AEDの使い方を少しでも頭に入れておけば、もしもの時の対応がスマートになります。
最寄りのAEDの場所・行き方や、AEDの使用方法を確認できるアプリもリリースされています。