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【予防を怠っているからじゃない!感染症にかかりやすい人、かかりにくい人の差とは】





こんにちは、デンネツ広報担当です。

 皆さんの中には予防接種を行ったのにインフルエンザに感染してしまった人、予防接種をしていないのに感染しない人、インフルエンザA型とB型の両方を同時に、あるいは一度感染したのに再度違う型に感染してしまった人など……様々な経験者がいらっしゃると思います。

 

今回は「どうしてインフルエンザにかかる人とインフルエンザにかからない人がいるのか」をお話ししたいと思います。

 

 感染症にかかりやすい人とかかりにくい人の違いは、免疫力の差にあると言われています。

免疫力とは、体に入ってきたウイルスや病原菌など、あるいは望まれない侵入生物を、防いだり排除したりして、体を守る力のことを指します。

このはたらきには大きく分けて自然免疫と獲得免疫の2種類があります。 

 

自然免疫とは、感染症を引き起こす細菌やウイルスが体内に侵入した時、排除しようと働く免疫のことを指します。体の基礎的な体力だけでなく、生活習慣や運動、食事などによっても、個人差が出ると考えられています。  

 

一方の獲得免疫は、一度入ってきた病原体を学習し、再び入ってきたときに、排除しようと働く免疫のこと。適応免疫ともいい、一度かかった病気にかかりにくくなったり、もう一度かかったりしたとしても治りが早くなるのは、この働きによるものです。

 

 一般的にワクチンは、この獲得免疫の働きを利用しており、ワクチンを打って疑似的に感染した状態を作り、免疫力を育てています。 

年を重ねるほど感染症にはかかりにくくなりますが、それは学習した獲得免疫があるからです。

 

感染症にかかりやすい人は、自然免疫と獲得免疫を合わせた力が弱いせいであり、必ずしも予防を怠ったからではないのです。

 

 現代では清潔な環境での生活が当たり前になり、自然免疫・獲得免疫を高める機会が減りつつあります。

 

基礎体力をつけ、食事と運動に気をつけて、規則正しい生活をするなど、日頃から自然免疫を強化しておくと、感染症予防や感染後の回復の早まりにつながります。

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