除菌関連・感染症対策の
豆知識・雑学BLOG

【唾液が感染症を防ぐ?!唾液パワーの秘密】

こんにちは、デンネツ広報担当です。

 

唾液量が多いことは、虫歯や口臭など口内環境がよくなるだけではなく、体の健康も守ってくれるとされています。

唾液には、免疫力を高めるIgA抗体や粘膜を保護するムチンと言われる成分が含まれており、自浄作用が働きます。そのほかにも肌の若さを保ったり脳の老化を抑えるなど、唾液は様々な役割を持っています。

 

唾液量が減り、自浄作用が弱ると、いろいろな病気を呼び寄せる原因につながります。

唾液力を高めるには、日々の生活習慣の改善が必要不可欠です。

以下の習慣を身につけるようにしましょう。

 

・こまめに水分を取る

 利尿作用のあるお茶やコーヒーではなく、コップ1杯の水が◎。

 

・主食はパンや麺より、ごはんがおすすめ

 食事中、人は一番唾液を分泌します。ご飯をしっかり噛んで食べれば、唾液の力を高められます。

 

・朝のハミガキは朝食後ではなく、起きてすぐ磨く

 寝ている間は唾液量が減り、口内の雑菌が増えます。ハミガキは朝食後ではなく、朝起きてすぐにしましょう。

 

・乳酸菌を含む食品を日常にとりいれる

 乳酸菌は唾液の中のIgA分泌をうながすため、感染症を予防したい時期にぴったり。

 日常的に食べることが重要です。

 

日頃から口腔ケアを行い、唾液のパワーで感染症に負けないようにしましょう!

ハンドドライヤーは本当に危険?コロナ禍で揺れた衛生製品


こんにちは、デンネツ広報担当です。

 

コロナ明けから徐々に規制が解け、ほとんどの施設で再稼働されたハンドドライヤー。新型コロナウイルス感染症が流行した当時、ハンドドライヤーの使用禁止が唱えられ、ハンドドライヤー業界は大きな打撃を受けました。

使用することで感染リスクが高くなることはないにも関わらず、どうして規制されていたのか、皆様はご存知でしょうか?

 

各業界団体が2020年5月以降に作成した、当時の感染防止ガイドラインでは、スーパーやレストラン、ホテルなどの多くの施設でハンドドライヤーの使用が禁止されました。そのため、ハンドドライヤーの売上は例年の1割ほどにまで急激に減少しました。

 

この状況に対し、世界保健機関(WHO)はハンドドライヤーの使用を推奨しており、特に感染拡大につながるリスクが高いとは考えていませんでした。

また、ハンドドライヤーの使用禁止を採用しているのは、日本だけであることも問題視していました。

国内メーカーは、ハンドドライヤーの使用に関する実験を行い、その結果「感染拡大のリスクは極めて低い」ことを証明しました。この実験結果はインターネット上で公開され、多くの人に共有されましたが、業界団体の大半はガイドラインを変更することなくハンドドライヤーの使用を制限し続けました。

 

2022年10月、日本はようやく「ハンドドライヤーは使用可能」という見解を公表し、これによりガイドラインは改定されました。しかし、現実では多くのトイレで「使用禁止」の貼り紙が残され続け、結局、実際にこれらが撤去されるのは2023年5月ごろ。新型コロナウイルスの感染症法上の位置づけが変更されるまで待たなければなりませんでした。

 

「多くの人が使用するため不潔だから」「水が飛散することによってウイルスが飛びそうだから」というイメージが先行し、国から一度でも『危険』とみなされると科学的な証明さえも関係なくなってしまう。

イメージだけで規制されたハンドドライヤーの代償は、あまりに大きいものでした。

暑い日の必需品!麦茶を安全に作るポイント

こんにちは、デンネツ広報担当です。

9月に入っても気温30度を越す暑い日が続き、冷たい飲料がまだ手放せない時期です。

 

夏に家庭で作る、冷たい飲みもののひとつといえば・・・「麦茶」。

皆さんのご家庭では、どのように麦茶を作っているのでしょうか?

 

通常はパックによる「水出し」と「煮出し」の方法がありますが、最近は、待っているだけで簡単という理由から水出しをする家庭が増えているそうです。

 

麦茶を作る時は、大抵一度に大量に作るケースが一般的です。しかし、その分衛生管理には気をつけなければなりません。

環境や条件により、菌の繁殖が起こりやすいからです。

 

<衛生管理のポイント>

・冷蔵庫で保存する

 水出しでも煮出しでも同じです。菌の増殖を大幅に遅らせることができます。

・使用容器の除菌

 繰り返し使う容器(本体、フタ、パッキン)は、麦茶を入れる前に、熱湯やキッチン漂白剤などでしっかり除菌。これにより菌の侵入を防げます。

・煮出しする場合は速やかに冷やす

 煮出して麦茶を作る時は、氷で急速に冷やすなど、菌が増えやすい(暖かい)温度の時間を短くするのが良いです。

 

体を冷やし、ほてりを取ると言われる大麦で作られている麦茶。

ノンカフェインで、利尿作用もあり、夏の水分・ミネラル補給もできて熱中症予防に効果的な飲みものですが、菌が繁殖してしまうとかえって体調を悪くしてしまいます。

作ったら消毒した容器に入れ、冷蔵庫で保存しつつ、できるだけ2~3日で飲みきってしまうことが大切です。

 

まだまだ暑さが続く季節、身体にも良いと言われる麦茶をたっぷり飲んで、健康的に過ごしましょう。

帯状疱疹患者が増加中!その理由は?

こんにちは、デンネツ広報担当です。

 

近年、帯状疱疹の増加が報告されています。これは水ぼうそうの患者が激減したことが一因とされています。

水ぼうそうのワクチン接種により、ウイルスに接触する機会が減り、免疫が弱まっている可能性が指摘されています。

 

帯状疱疹は、水痘-帯状疱疹ウイルスが再活性化することで発症します。水痘(水ぼうそう)に感染した人は、治癒後も体内の神経節にウイルスが潜伏し、加齢やストレス、免疫力の低下で再活性化する事例があります。また、この病気は特に50歳以上で発症率が高まりますが、10代後半でも発症することもあるようです。

 

帯状疱疹の症状は、実際の皮膚症状がでる数日前、体の片側への痛みやかゆみ・違和感から始まります。その後、水疱状の発疹が3〜5日間続き、かさぶたになるまでに10〜15日かかります。発疹が治った後も、帯状疱疹後神経痛が長く続き、日常生活に支障をきたす場合があります。

 

どの世代であっても発症のリスクはあり、年齢に関係なく注意がもちろん必要ですが、

50歳以上の世代には、帯状疱疹予防のワクチンが2種用意されています。

 

どちらも任意接種のワクチンですが、気になる方は副作用などをきちんと調べた上で、予防接種に行くことをおすすめします。

止まらない流行!マイコプラズマ肺炎とは

今年7月に入ってから増加が続いている「マイコプラズマ肺炎」。

過去5年間の同時期と比較してもかなり多くなっています。

 

◆マイコプラズマ肺炎とは?

マイコプラズマ肺炎は、「肺炎マイコプラズマ」という細菌に感染することによって起こる感染症です。

小児や若い人の肺炎の原因として挙げられることが多いですが、成人者の感染報告もあります。

マイコプラズマ肺炎は1年を通じて感染リスクが高いため、注意が必要な病気です。

 

◆症状は?

発熱や全身のけん怠感(だるさ)、頭痛、たんを伴わない咳などの症状がみられます。咳は熱が下がったあとも3〜4週間程度、長期にわたって続くのが特徴です。一部の人は肺炎に至るなど、重症化することもあります。

 

◆感染経路は?

飛沫感染が多く、患者のせきの飛沫を吸いこんだり、患者と身近で接触したりすることにより感染すると言われています。

 

近年は、抗菌薬の効かない「耐性菌」が増えてきています。特にせきが出る場合は、マスクをする、人混みを避けるなど、他の人にうつさないように気をつけましょう。

 

また、症状の疑いが出た時は、速やかに医療機関で診察を受けるようにしましょう。

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