除菌関連・感染症対策の
豆知識・雑学BLOG

濡れたままはNG!アルコールでの効果的な消毒方法

こんにちは、デンネツ広報担当です。
みなさんは、皿洗いなどの水仕事を終えたり外出から帰ってきた後の手洗いの後、「濡れたままの手」にアルコールをつけていませんか?

実はそれ、アルコールの殺菌効果を弱くしてしまっているかもしれません。
アルコールは、濡れた場所では効果が薄れてしまうからです。
テーブルなども同様に、濡れてしまっているとアルコールの殺菌効果を減らしてしまうことになります。

厚生労働省から推奨されている消毒用のアルコール度数は70〜95%。
濡れてしまっている状態の場所にアルコールを使用すると、そこからアルコール度数が低下してしまい、十分なアルコール濃度での殺菌効果があらわれません。

食中毒を防ぐためにも、手指やテーブル等消毒をきちんと行いたい場所は、しっかりと水分を拭き取ってからアルコールを使いましょう。

歯磨きは感染症対策につながる?!

感染症対策として、主な予防策を「手洗い、うがい」と紹介してきましたが、私たちが普段行っている「歯磨き」も感染症対策の一端を任っていることはご存知でしょうか?

 

歯磨きなど口腔ケアにより、口の中の細菌数を減らすことで感染症を予防できます。
これらは風邪やインフルエンザ、コロナウイルスなど、この秋流行している感染症にも効果があります。

 

ただ、歯磨きの際にはどうしても細かい飛沫が周りに飛び散ってしまいます。
コロナウイルスなどに感染した場合、この唾液中にもウイルスが混入していることがわかっています。
罹患時は、歯磨きの場所を家族と変えたり換気をよくするなどの配慮で、二次感染を予防することが可能です。

 

美味しいものが増える秋の季節。
虫歯予防だけでなく感染症対策のひとつとして、歯磨きなどの口腔ケアも怠らないようにしましょう!

ペットから感染する感染症


こんにちは、デンネツ広報担当です。

 

感染症には人間に感染しないものや、逆に人間には感染するがペットたちには害のない感染症などが多くあります。
しかし、野生の動物だけでなく、飼育しているペットから感染症が移ってしまう可能性もあることをご存知でしょうか?

 

今回はペットなど動物から感染する代表的な感染症をまとめてご紹介します。

 

●Q熱
Q熱という病名は、「Query fever=不明熱」に由来しており、1935年にオーストラリアで原因不明の熱性疾患として初めて報告されました。ペットの猫を介した感染が発見されており、ごく稀に、未殺菌の乳製品を飲食することによっても感染します。

 

●サルモネラ症
乳児を含む子どもがカメに触ったことを原因とする、サルモネラ症の集団発生が、アメリカ国内で発生しています。
サルモネラ症を発症すると、胃腸炎症状を起こしたり、まれに菌血症や髄膜炎等の重篤な症状を引き起こす場合があり、注意が必要です。

 

●オウム病(クラミジア)
鳥へエサを口移しで与えたり、排泄物に含まれる菌を吸込むことにより感染します。
感染するとインフルエンザのような症状が現れます。鳥を飼っている場合に、重いかぜの症状を感じたら、病院で受診する際にその旨を医師に伝えてください。

 

●パスツレラ症(細菌)
いつも身近にいるイヌやネコなどの口の中に普通に見られる細菌です。咬まれたり、ひっかかれた傷口から感染します。通常は、赤く腫れるだけの軽症ですが、傷が深いと骨髄炎を起こすこともあります。ペットから外傷を受けた時は傷口を消毒することで対策できます。

 

●トキソプラズマ症(寄生虫)
ネコなどの糞に紛れているトキソプラズマ原虫の感染によっておこる病気です。
妊婦がトキソプラズマ原虫に感染した場合、胎児が失明するなどの影響が出る恐れがあるので注意が必要です。飼育環境を清潔にし、糞便を適切に処理してください。

 
染症は人間同士だけでなく、ペットなど動物との間でも起こりうるものです。
医療機関を受診する際は、ペットの飼育や動物の健康状態、接触状況についても医師に伝えるようにしましょう。

消毒の概念を生み出した、不遇の偉人センメルヴェイス





こんにちは、デンネツ広報担当です。

10月15日は、ユニセフなど水と衛生の問題に取り組む国際機関や大学、企業などによって定められた「世界手洗いの日」です。
今回はそんな手洗いの文化を広めた偉人「センメルヴェイス・イグナーツ・フュレプ」についてご紹介します。

 

センメルヴェイス・イグナーツ・フュレプは、ドイツ系ハンガリー人の医師。手洗いなどの消毒法の先駆者として知られ、当時産褥熱から多くの妊産婦を救ったことから「母親たちの救い主」とも呼ばれています。

 

手洗いをする概念が生まれたのは今からわずか150年前。
センメルヴェイスの生きた当時は細菌という概念がなく、「医師は清潔である」という考えから手を洗う文化がありませんでした。
解剖を行なったその手のまま、手術を行うということが当たり前だったのです。

 

この常識によって、センメルヴェイスの勤務していたウィーン総合病院の第一産婦人科では、不衛生が原因による産褥熱で10%以上の妊産婦が命を落としており、第一産婦人科での出産を嫌がり病院外で医療関係者の補助を受けることなく出産を迎えるものが急増したほどでした。しかし、病院外で出産した妊産婦の死亡率は第一産婦人科の死亡率を下回っていました。それほどに当時の病院での出産は死亡率が高かったと言えます。

 

センメルヴェイスは病原菌という概念がなかった当時、「解剖した死体の何か」が医師に付着し産褥熱の原因となっているという仮説を発表しました。
解剖室から出てきた全ての職員に手洗いを徹底させた結果、妊産婦の死亡率は大きく下がり結果を残しましたが、当時の医学会では「医師は清潔である」という考えが変わることはなく、むしろ医師たちを侮辱するような説であるとしてこの考えは理解を得ることができませんでした。
彼が生涯をかけて主張した手洗いは、彼が亡くなってから10年以上も後に「消毒法」となり普及したのです。

 

生活において当たり前の習慣「手洗い」。感染症にかからないためにも、日頃から習慣化するよう心がけましょう!

プールの季節じゃないのに…なぜ流行?アルコールの効きにくい感染症「プール熱」

10月に入り多くのアミューズメントプールが今年の営業を終えたようです。
水泳の授業などもすでに終わっているはずのこの季節、新型コロナウイルス・インフルエンザに続き一部の地域ではなぜか「プール熱」が流行しています。
一体なぜなのでしょうか?

 

プール熱は、プールが主な感染原因となるためこのような名称が付けられていますが、感染経路は接触感染、飛まつ感染とされており、プール以外でも十分に感染の可能性がある感染症です。特に今年は猛暑が続き、体力や免疫力が低下している人が多い理由から、流行しているのではないかといわれています。

プール熱はウイルスに有効な薬がなく、アルコール消毒が効きにくいことが特徴です。
いたるところでアルコール消毒液がある今、手をアルコール消毒したからと、ついつい安心してしまいがち・・・。
基本にかえって、石鹸を使った手洗いをしっかりとすることが感染予防につながります。

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